タマルの黒いコードバンが気になる
タマルの黒いコードバンが気になる
Jul 19, 2009
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出だしの遅れが響いてなかなか購入できず
先頃、ようやく読了しました。
村上春樹著 《 1Q84 》
接客業なんやし、これだけ世間で話題になってる本ぐらいは
読んでないとあかんよな。と思って。
ありきたりな感想ですが、面白かった(小学生かよ)。
色々な雑誌やブログ等での書評を拝見していると、
賛否両論入り乱れてますけど・・・
あと、今までの村上作品とは作風が異なっていると書いてある方も多くいらっしゃいましたが、
そこんとこは何とも言えません。
他の長編小説を最後まで読み切ったことが無いので。
必ず読みかけで中弛みしてしまい、そのまま遠ざかってしまっていたのです。
今回はそれが無かっただけに、自分としては面白く読めた(読みやすかった)
んでしょう。おそらく。
氏の作品でも、翻訳本やエッセイの類はすんなり読み切れるんですけど。
それでですね、単に1Q84を読み終えた事の報告をしたかった訳ではなく、
読み進めていくと靴好きなら多分引っかかるであろう箇所がありまして・・・
登場人物の一人に 《 タマル 》 とゆう男がいます。
で、このタマルの履いている靴が
『 しみひとつない真っ黒なコードバン 』
らしいのです。
タマルと絡みのある主要人物の一人 《 青豆 》 に関しては、
身に着けている衣類や装飾品の固有名詞が多く出てきます。
「 レイバンのサングラス 」
「 ジュンコ・シマダのグリーンの薄いウールのスーツ 」
「 シャルル・ジョルダンの栗色のヒール 」 etc・・・
所々でかかる音楽の曲名やミュージシャン名も然り。
なのに、タマルが身に着ける物に関しての説明はディテールのみ。
それなら単に 「 黒い革靴 」 でいいじゃない。
そんな書き方されると気になるじゃない。
靴にちょっとついたホコリも気にするぐらい神経質っぽく書かれているタマル
そんな彼が愛用するコードバンシューズは、どこのメーカーの靴なのか・・・
そんな事ばっかり気になってました。
BOOK 1 & 2 を読み終えても解明しない謎が多くありますが、
わたしにとっての最大の謎はこれです。
本筋とは全く関係ないですね。
はい、すいません。
しかし、タマルいかす~。
こんな感じのを履いてるんかな。
あと、今作の主役二人はお酒が好きなようで、飲酒しているシーンが非常に多い。
銘柄や飲み方にまで細かく触れている箇所もある。
そんなシーンを読んでいると自分も飲みたくなってきて、
空のロックグラス片手に夢の中・・・って事も多々ありました。
氏が新訳してた 《 さようなら、愛しい人 》 もそうゆうの多かったけど、あれは原作のせい?
それとも氏の他作品でもこうなんでしょうか?
やっぱり、他の作品も読んでみよう。 《 ノルウェイの森 》 あたりから。
色々と所有だけはしてるんです。挫折しまくってるけど・・・
・・・次のブログでは、これまた酒好きそうなあの人について。
カクテルならマティーニ、シャンパンならボランジェを愛飲するあの人です。
身に着けている物もシャレオツなあの人です。
( ベンチマーク うえだ )