長い長い旅。
長い長い旅。
Apr 07, 2011
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2~3ヶ月ごとに1足は革靴を買っている。
私は革靴フリークでは決してないと思う。
それでも毎年6~7足は買っている。
なぜか。
「自分にとって最良の一足」に出会うため。
そのためには店頭で試着するだけでは不十分で。
買って何ヶ月、何年と履いてみて、
やっと「自分に合う・合わない」が判断できる。
残念ながら自分にフィットしなかった靴は
私の手元から去っていき、そしてまた新たに買う。
これを繰り返しながら十数年以上残ったのが「最良の一足」。
雑誌やインターネット等どれだけ情報網が発達しても、
評論家が褒め称え、クチコミで大絶賛されようと
その靴が自分にぴったりとは限らない。
これだけは実際に履いてみないと絶対にわからない。
一足でも多くの靴を履いてみなと、いい靴には出会えない。
「同じブランドの靴だけを履けばいい」という意見もあるかもしれませんが、
革靴の面白いところであり、同時に困った点は、
同じブランド、特に高級とされるブランドの靴ほど
微妙に個体差がある、という点。
同じラストでも同じ革を使っていても微妙に違う。
私の気のせいかもしれませんが、確かに履き味が違う。
「これぞ」と思った一足も、実は「足がかり」でしかない。
「もっといい靴を」と履けば履くほど深みにハマっていく。
いつゴールに辿りつくのかがまったく予見できない、長い長い旅。
でもだからこそ、いつまで経っても答えが見えそうにないからこそ、
この長い長い旅を楽しんでいます。
(byライターYM)