げた箱の隅のアウトロー
げた箱の隅のアウトロー
Feb 18, 2008
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ブーツを好んで履くようになってから買った物の中でも『どこで履くのさ?』ってのがこいつでして、今のところプライベートでの出番は無し。
買ったのはいいけど、これ履いて街中を歩いててもモテへんやろうしなー。かといって、仕事で履こうにもなんか動きづらい。単に、珍しさとノリで購入した……そんな一足です。
ネームタグには《Abercrombie&Fitch》の文字、今のアバクロのテイストとは異なる アウトドアブーツ然とした佇まい。
恐らくメーカーは《GOKEY’S》ではないかと思われますが、定かではありません。
アバクロ社の創業は1892年、元々マンハッタンの下町でキャンプ用品を製造していたアバクロさんと、アウトドア好きお金持ちのフィッチさんが共同経営で店を開けたのが始まりのよう。
で、2人はお決まりの大喧嘩→アバクロさん辞めちゃう→その後フィッチさんウハウハ→フィッチさん引退後は経営権を親族に譲渡→そして盛者必衰、経営者が変わりまくる→1988年に現在の親会社が買収、1992年からの新生アバクロが大当たり…
とゆうのが、ばくっとした流れらしい(間違えてたらごめんなさい)。
古着屋で見つけた時には、『あらー、どこにしまい込んだんや?』と頭ん中の引き出しをひっくり返し、どこかで聞きかじったそんなブランドヒストリーを思い出しながら『古いもんなんやなー』ぐらいにしか感じていませんでした。
キャンプ用品店としてのアバクロがどんな雰囲気を持つショップだったのか、昔のカタログやファッション雑誌の関連記事等でそれを知識として得る事は出来ますが、体感する術は今となってはありません。
ただ、自分がその時代を生きていたら現在のアバクロより好きやったやろなぁとは思います。だからこそ、当時の雰囲気を感じさせてくれるこの靴になんとなく惹かれたのかもしれません。
筒の部分は厚さ5mm程のオイルレザー、半端じゃなく硬い。農作業中、蛇に噛まれても大丈夫!って事で、スネークブーツと呼ばれるようです。《CHIPPEWA》でも同じような由来のブーツありましたよね(あれはスネークモックか)……まぁ、なんにせよ街中では履きたくないですが、そうゆうシチュエーションでなら喜んで履いてあげたい!でも、そんなシチュエーションあるんかいな?……ってな具合に困ったヤツ。
いやいや、悪い子とちゃうんですよ!ちょびっと融通が利きませんねん。
(BENCHMARK うえだ)