3.11とトリッカーズ
3.11とトリッカーズ
Dec 21, 2011
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世間ではいまトリッカーズが売れているらしい。
某SHOPのスタッフの話によると、
春先あたりから急に売れ始め、
今年の販売目標を早々に達成したそうだ。
ファッション業界全体が不況で苦しむ中、
ある意味、快挙と言えるかもしれない。
しかし何故ここまでトリッカーズが売れるのか。
雑誌「メンズプレシャス」2011冬号の解説にあるように、
細身パンツの流行により「ぽってり木型」靴が求められてる
というのは確かにそうかもしれない。
キュッとテーパードしたパンツに
トリッカーズの「バートン」などはよく似合う。
でも私は「春先あたりから急に売れ始めた」という
先のSHOPスタッフの証言に注目している。
トリッカーズ人気には、秘かにあの地震が影響しているのではないかと。
地震の直後、何時間もかけて歩いて帰宅したり
瓦礫やゴミの上を歩くことになり、
改めて「歩く」こと、そして靴が「自分の足を守る」ことを
見直し始めた人がそれなりに増えたのではないか。
それらをきっかけにトリッカーズが見直されているのではないか。
「スーニーカーだってあるじゃないか」という声もあると思いますが、
残念ながらスニーカーは長時間歩行に耐えられないものがほとんど。
「じゃあトレッキングブーツはどうなの?」
確かに悪路を歩くことにはベストな選択ですが、
それで会社に行けますか?
つまりオン/オフどちらにも使える汎用性と
長時間ガンガン歩いても問題ない耐久性が
トリッカーズが選ばれているもう一つの理由なのではないか。
あくまで私の仮説なので真偽はわかりません。
渋谷店に陳列されているトリッカーズたちを見て
いろいろと妄想してしまいました。
ライターYM