イミテーションキャップブーツ

イミテーションキャップブーツ

Aug 30, 2022

茹だるような暑さも和らぎ、

少しずつ過ごし易い日が増えてきました。

サンダルの出番も徐々に減り、洋服と共に靴も衣替えの季節に入ります。

シューズクローゼットを見てみると暫く履いていなかった靴達が。

そろそろ彼らの出番ですね。

 

今回はこれから出番が増えていく事でしょう。

ブーツのお修理紹介です。

 

弊社で取り扱いのあるトリッカーズのイミテーションキャップブーツ

使用しているラストはモールトン、ストゥと同じ#4497。

しかし、よりスッキリ見えます。

名前にもあるイミテーション。

見習う、真似する、再現などの意味があります。

キャップ部分を見てみると、

革が重なっている所謂ストレートチップのような仕様ではなく、

プレーントゥにステッチをかけキャップトゥの様に見えるデザインとなっています。

爪先部に革が重なっていないのでボリュームを抑えることができ、

スッキリとしたシルエットを実現できます。

シンプルなデザインが好きだけどプレーントゥだと少し寂しい。

そんな考えの方の痒い所に手が届く、よく考えられたデザインです。

 

お持ち込み頂いたブーツを見てみると

既にハーフラバーが貼ってあり、トップピースも交換済みのようです。

しかし爪先、トップピース共に削れが見受けられるので、

この箇所を補修していきます。

 

ハーフラバーにはまだ厚みが残っていたので爪先のみに補修を施します。

お客様とご相談の上スチールを取り付ける事にしました。

 

他社様でソールの修理をされているようで、

ソール自体が爪先にかけて徐々に薄くなっていて、その上にハーフラバーが貼ってあります。

このままスチールを付けると歪になり隙間が空いてしまいます。

事前に削れている箇所に革を継ぎ足し、厚みを戻し外周を整えます。

仕上がりはこちら

次にトップピースの交換をします。

元々はVibram社のタンクライトヒールが付いていました。

今回はトリッカーズと同じ英国製ということでダイナイトをチョイス。

これで秋支度は完了ですね!

 

余談ですが、

イミテーションキャップブーツ履いていくとこんな感じに育っていきます。

めちゃくちゃカッコいいですよね。

↓ご興味ある方はこちらから商品をご確認いただけます

Tricker’s × UW / Imitation Cap Country Boots / Black

Tricker’s × UW / Imitation Cap Country Boots / Marron Antique

 

お客様のブーツも今後どのように育っていくのか楽しみです。

 

最後までお付き合い頂き有難うございました。

 

青山店 横浜店 山田