Part 10 , Dead Stock Shoes / Country Shoes , TR & EG
Part 10 , Dead Stock Shoes / Country Shoes , TR & EG
Oct 28, 2021
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- Tricker’s
- Edward Green
残すところあと2回。
今回はカントリーシューズをご紹介します。
まずはカントリーシューズと言えばなトリッカーズ。
ネームの表記が筆記体。
70sのふるい1足になります。
このころのものはブローグのパーフォレーションが大きく間隔も詰まっていて
今の物以上に迫力があるカッコいい個体です。
トウのメダリオンも埋まらず、模様が全部見えているのも○
今の物との比較。
比べてみると、ブローギングやトウのメダリオンなど細かな違いが見えてきます。
以前、旧タイプのブローギングでできないかと尋ねましたが、
金型が変わってしまって旧いのが無いので出来ないとのことでした。残念。
両方ともアッパーの革はC-Shadeになりますが、表情は別物。
旧タイプはうっすら透明感があって革の表情がみられ、
新タイプはしっかり顔料膜がある表情。
より、タフに使っても表情が変わりにくくアップデートされています。
旧タイプは革の表情がお好きな方には良いかもしれません。
全体を見ていきます。
旧は前半分がアンライニングになっていますので、
気持ちよく足に沿ってくれる感覚は高いです。
トウからのラインが一枚でもきれいなのは、
当時のこの革(Gorse Leather)が厚くしっかりしているのにしなやかさがあるから。
今の物ではなかなか難しいようで、ライニングをつけているそうです。
ヒールは丸みがしっかりあってフィット感も高そうです。
スプリットヒール。
ソールはレザーのダブルソール。
ヒールのトッピースもすべてレザーで年代を感じます。
ウエストの刻印には1829-1979とあります。
1979年、150周年の物であることが分かります。
同い年の方でサイズが合う方がいらっしゃれば是非。
サイズは7。
ウイズは標準の5。
Trickers Country Brogue Shoes
¥88,000(¥80,000)
こちらは付属物が残念ながらありませんでしたが、状態は上々です。
サイズが合う方、おすすめです。
続いても大変スペシャルな1足。
エドワードグリーンのカントリーシューズです。
しかも、フルスティック氏の新体制以前の物になり、
こちらも70sの物と思われます。
年代物になりますが、状態が本当に素晴らしいです。
試着皺もほぼ無いと言っていいくらい。
バランスが良くて、きれいにまとまっています。
同じカントリーシューズと言えど、先ほどのトリッカーズとはまた違う雰囲気があります。
こちらもアッパーの革はゴースレザー(Gorse Leather)になり、
この当時は色々なメーカーでゴースレザーは使われていたようです。
ヒールはグリーンらしくとてもコンパクトです。
通常カントリーシューズというとウエルトがヒール周りまで一周巻かれている物が多いのですが、
こちらはヒールまではウエルトが巻かれない3/4タイプ。
加えて、ストームウエルトではなくフラットタイプのウエルトになっていますので、
余計にスッキリ見えるようになっています。
別の個体ですが参考画像。
スタンダードなのはこちらのストームウエルトのタイプ。
当時のカタログに載っているのもこちらのタイプですので、
今回ご紹介しているフラットウエルトの物は珍しい1足かと思います。
ソールはこちら。
レザーのダブルソール仕様。
先程のトリッカーズと同じくヒールトップピースもレザーのみのタイプです。
小さいブロック体の刻印。
サイズは7E、
ラストは58。
適度なボリュームがあって良いラストです。
ボックスが付属します。
旧体制の時の物になります。
STYLE、FITTINGの表記が異なりますので、入違ってしまったと思われます。
個体と状態を考えると大変貴重な1足かと思います。
ここまで状態の良いものは今後見つかるかどうか。
この1足も資料的価値を感じます。
この状態だからこその価値を考えると、
これを履き下ろす勇気は自分にはちょっとありませんw
コレクション用でもいいくらい。
Edward Green Brogue Shoes
¥242,000(¥220,000)
今回はカントリーシューズのご紹介でした。
続いてはパート10.1のおまけ。
ユニオンワークス新宿 花田