【 J.M.WESTON 】JMウエストン 478 パンチドキャップトゥ オールソール
【 J.M.WESTON 】JMウエストン 478 パンチドキャップトゥ オールソール
Mar 06, 2024
jmweston 478 という珍しいモデル。
ラストは“K9″というもので、元々マッケー製法の靴に使用していたものに手を加えグッドイヤー製法の靴でも使用しているみたいです。
ウエストがしっかりくびれており、メリハリのあるラストだと見てとれます。
メダリオンの装飾も特徴的でつま先側から見たらシンプルに見えますが、かかと側から見てみるとトップラインとカウンターの芯に沿うかのようにメダリオンが施されています。あまり見かけないデザインですが、どこか品のあるデザインに思えます。
では、今回のお修理内容をご紹介いたします。
使用に伴う消耗とラバーの劣化もあり、ソールが割れ一部欠損している状態です。オリジナルのソールを生かしてのお修理は厳しいのでオールソールいたします。
ソールのパターン自体は内側に控えており横からの見た目に影響が出ないように考えられています。
つま先を見てみるともう少しでウェルトが削れてしまうところまで減っています。今回はこのタイミングでオールソールするので問題ありませんでしたが、オールソールする必要がない場合はこのタイミングでつま先の補修をしウェルトの削れを防ぎましょう。
それでは仕上がりがこちら
ダイナイトソールで交換いたしました。ややロングノーズなラストですがきれいに収まりました。
多くのブランドのオリジナルのソールとしても頻繁に使用されているもので、ドレスシューズとも相性が良いソールです。
減っていたつま先も綺麗に仕上がりました。
before
after
横から見ても違和感なくオリジナルに近い仕上がりになったかと思います。ダイナイトソールもオリジナルのソールと同様にパターンが内側に控えているので、横からの見た目に影響を及ぼしにくいです。
ヒールの高さもオリジナルを再現しております。分かりづらいですが、ややテーパードしたヒールも再現しております。
オールソールなどのソールの修理はもちろんですが、ライニングの修理なども可能な限りオリジナルを再現したり雰囲気を変えないように修理しております。
お気軽にご相談ください。
ありがとうございました。
青山店 網本