ヴィンテージブーツのオールソール【George Webb】
ヴィンテージブーツのオールソール【George Webb】
Mar 31, 2024
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何かとイギリス色の強い弊社。
私自身、すっかりとその色に染まりつつあります。
元々はアメカジ系ファッションを好んでいたのですが、
入社してからというもの、
トリッカーズから始まり、バーバーやグローバーオールを買ってみたりと。
「英国製」や「made in England」というワードにどんどんと惹かれています。
最近はイギリス軍物に興味を持っていまして、ミリタリー系のパンツを数本購入。
そのパンツに合わせる靴が欲しいなぁ、、、
あ、ちょうどいいものがありました!
ミリタリーにもドレッシーにも合わせられる使い勝手の良い靴です。
欲しい!でもお金が、、、
などと悩んでいたところ、
ちょうどミリタリーブーツの修理依頼がありましたのでご紹介したいと思います。
それがこちらのヴィンテージブーツ。
ブランドはGeorge Webb。
1920年代〜1980年代頃のノーザンプトンのシューメーカーで、軍や王室にも靴を卸していたことがあるようです。
こちらの靴は1940年代頃のミリタリーヴィンテージブーツかと思われます。
全体的にアッパーの状態は悪くないのですが、
底面を見てみると、、
ソールがぱっくりと割れてしまっています。
古い靴は長い年月でゴムが硬化してしまうのでこういった症状が起こりやすくなってしまいます。
ヒール部分も大きく擦り減りが見られます。
この状態ですとオールソール一択ですね。
また今回はオーナー様の、
「古い靴なので底回りをまるっと綺麗にしたい」というご希望もありましたのでウェルトの巻き直しもしていきます。
よく見ると羽根の根元部分のステッチにほつれがありましたのでそちらも併せて、
『リウェルト+オールソール+ステッチ補修+アッパーのケア』という内容で修理させて頂きました。
修理後がこちら
ソールはオリジナルに比較的パターンが近いリッジウェイソールを使用。
ウェルトの巻き直しから行っているのでコバもピシッと整い綺麗に仕上がりました。
ほつれていたステッチをしっかりと縫い直し、アッパーのケアも施して完了です。
ヴィンテージの良い雰囲気を残しつつ、これからも使える一足として蘇ったのではないでしょうか。
古い靴に限らずですが、
一見問題が無さそうでも蓋を開けてみると損傷しているケースがあります。
何か不安な要素がありましたらお気軽に相談頂ければと思います。
ありがとうございました。