【GUCCI】グッチ TOTE BAG 持ち手補修 ハンドル交換
【GUCCI】グッチ TOTE BAG 持ち手補修 ハンドル交換
Dec 03, 2024
本日はバッグのお修理です。
バックの補修でよくご相談を受けるのは、色抜け補修、底面角の破れ補修、そしてストラップや持ち手の補修。
この辺りが挙げられます。
その中で今回は持ち手の補修にスポットを当ててご紹介。
こちらのグッチのトートバック、ボディは綺麗で一見すると問題無さそうです。
よく見てみると持ち手の付け根部分に裂けが生じています。
それも4箇所全て。
レディースのバッグはハンドルが華奢な事が多く、かつ付け根は1番負荷のかかる箇所。
使用に伴いダメージを受けている事が多いです。
この状態ですと部分的に革を被せて補修する、または丸々作り変える、いずれかの方法で対応可能です。
部分補修ですと強度は十分出ますが、補修跡が出ます。
今回はオリジナルの見た目をあまり変えずにということで、ハンドルを作り直す方法を取らせていただきました。
それでは作業を進めていきます。
先ずは仕様の確認。
ハンドルの幅が細く華奢ですが、縫う箇所が多くしっかりと固定されています。
エッジの処理もしっかりされていて美しい仕上がりです。
丁寧な仕事をしています。
後にハンドルを外してみて分かったのですが、バッテンのステッチに関しては、それぞれに独立してかけられてありました。
補強というよりデザインの意味合いが強いのでしょう。
予想より骨が折れそうです。。
しかしこれも修理の醍醐味。
分解してみたら予想と違う仕様なんてざらです。
日々勉強です。
それではオリジナルの仕様を再現したハンドル、
仕上がりはこちら。
良い革がご用意出来ました。
見えないところですが、補修前に裂けていた箇所には補強材を挟み強度を出しています。
表も裏もオリジナルと同じようにステッチをいれております。
エッジの仕上げもしっかりと丁寧に。
仕上がりの良さは細部の仕上げで決まりますからね。
引きで見るとこんな感じ。
良い感じに仕上がりました。
バックの修理は靴に比べて納期がかかる事が多いですが、是非ご相談ください。
皆様のご利用お待ちしております。
最後までお付き合いいただき有り難うございました。
横浜店 山田