フェラガモ リボンパンプス キズ補修

フェラガモ リボンパンプス キズ補修

Aug 31, 2022

銀座店の滝口です。キズの補修をご紹介します。

 

今回はフェラガモのリボンパンプスです。

 

ポインテッドトゥの靴はつま先のソールの面積が少ないので、アッパーへのキズが頻繁についてしまいます。

 

 

日常的に歩いているだけでも、すり減って白くなってしまうので時々確認してみて下さい。

 

今回のキズは浅く、擦れた様なキズなのでヤスリで細かく整えていきます。

 

 

荒い番手から細かい番手まで、なるべく分けてヤスリます。

かけ過ぎると芯材が出てくるので注意が必要です。

 

 

【色の調合】

 

色合わせが1番大切な作業です。

今回は色の調合に苦戦しピッタリの色が出来るまで、かなり混ぜました。

 

 

微妙な絵具の量や乾燥具合により色が変わってしまうのでスピード勝負。。。

ぐちゃぐちゃに急いで混ぜたのがバレますね…

 

そして修理後がこちら!

 

 

完全にキズがなくなっている訳ではありませんが、だいぶ目立たなくなったと思います。

 

今回はアッパーのキズ補修と共に、つま先のソールの継ぎ足しも行いました。

コバ(ソールの横面)の色に合わせて、継ぎ足した部分にもオリジナルの色味に近づけて着色しています。

 

最後に全体を乳化性クリームで磨き上げて仕上げております。

 

クリーナーで強くこすってしまうと着色部分が剥がれてしまうのでご注意ください。

 

Scratch

 

どうしても細いつま先はキズがつきます。
出来る限り革の質感を合わせて補修いたしますので、お困りな靴がございましたらご相談ください。

 

 

ユニオンワークス 銀座店 滝口