どこまで履くのか
どこまで履くのか
Feb 27, 2014
- CATEGORY
- MEN'S REPAIR
今日、ある1足の靴との付き合いに終止符を打ちました。
それは初めて購入したエドワードグリーン。
ユニオンワークスに入りたての新人の時に無理をして買ったものです。
当時、知識にも技術にも乏しかった自分には
唯一誇れる勲章のようなものでした。
他に靴がなかったのもありますが毎日のように履いていたので痛みも早かったようです。
机の足の角につま先をぶつけたり、落とした工具が靴に直撃したりと
かわいそうな事故にも遭いながら足に馴染んでいく醍醐味を教えてくれた靴でした。
履きじわにうっすらと亀裂が入り始めたのは5年を過ぎたあたり。
その頃にはいくつか靴も増えていたので、残念ながら2軍落ちでお店に待機。
急遽帰りが雨の日など、酷使するであろう日の専用靴として使っていました。
大雨の日や、飲んで終電を逃した帰り道、そして先日の雪の日にも。
足に馴染みすぎて少し不格好になりながら随分と活躍してくれましたが、ついにこの状態。
まだ履けないことはないのですが、見た目もあるので10年を節目にしました。
どうもありがとう、長い間お疲れ様でした。
と、これは一つの例で私個人の話でしたが、
どんなに気に入って直しながら履いている靴でも限度はあります。
見た目の限度。強度の限度。修理予算の限度などなど。
ここまで!!
と、なかなか決められるものではありませんが
使用用途や革の状態などを見ながら
出来うる限りのお修理方法のご提案や使い方のご相談にも乗らせていただきます。
どうぞお気軽にお持ちください。
ちなみに今回のエドワードグリーン
ユニオンワークスの修理サンプルとして再度活躍することになりました♪
新たな役目が出来てホッとひと安心です。
( 銀座店 鳥海 )