チャーチ リペア
チャーチ リペア
Jan 28, 2019
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- MEN'S REPAIR
英国が誇る1873年創業の老舗シューメーカー『Church’s』。
これまで数多くのモデルを世に送り出してきましたが、その中でもビジネスを含む、幅広いシーンで活躍してくれる1足が、日本語で「領事」の意味を持つ、この名作『CONSUL』。
イギリス人大使や政治家の多くがオックスフォードシューズを履いていたことにちなんで名付けられたようです。
今回はそんな王道の一足をお修理…
と、その前に…
こちらは弊社で販売しているチャーチのコンサル。
経年変化が楽しめそうなこの一足。
通常¥85,320のところ…
今ならなんと30%OFFの¥59,724
余ったら購入したいと思っていましたが、マイサイズは瞬く間に売り切れてしまい、残すはこの8ハーフの1足のみとなってしまいました…
新宿店でご用意しております。
サイズの合う方、売り切れてしまう前に是非☆
コチラからもご購入頂けます。
それでは話を戻して、ここからは本題のお修理です。
ソールは全体的にすり減っていますが、厚みはまだあるので、ソール全体の張り替えは、まだしなくても良さそうです。
気になるのはつま先とトップピース…
ソールのつま先は、ウェルト付近まですり減っています…
このまま履き続けていくと、ソールの張り替え時に非常に重要なパーツである、ウェルトまで削れてしまいそう…
ということで、まずはつま先の補強から☆
こちらはヴィンテージスティールで補強しました。
ラバー素材やレザー素材でも補強が可能ですが、圧倒的強度を誇るスティールがおすすめ☆
私もレザーソールの靴にはほとんどと言っていいほど、このヴィンテージスティールで新品時から補強しています!
コバの仕上がりも違和感なく、スティールの存在を忘れてしまいそうです♪
続いてはトップピース☆
トップピースもすり減り、革が積んである土台の層まで削れてしまっています…
ですが、問題なくお修理できますので、こちらもお修理させていただきました☆
トップピースはオリジナルと同じダヴテイルを使用しての交換。
飾り釘もオリジナルのトップピースと同じように打ち、なるべくオリジナルに近い仕上げにしております!
削れていた土台は、同じレザー素材で継ぎ足しを行い、土台を整えてからトップピースを付けています。
継ぎ足した跡はほとんど分からないレベルです!
つま先はヴィンテージスティールで補強、トップピースはオリジナルと同じダヴテイルに交換しました☆
これでまたガシガシ履いていただけそうです☆
…と思いましたが…
カウンターライニングに破れが…
気にはなっていたけど、こんなところ交換なんてできないしなぁ…
なんて思っている方も多いのではないでしょうか?
交換はできませんが、お修理する事は可能です☆
こちらもお修理させていただきました!
何が起きているか分からない方もいるのではないでしょうか笑
ライニングの色に近い革を新たに貼り、貼った革が剥がれてこないよう、トップラインのステッチを使って縫いとめてお修理しています。
ステッチ上部の革の断面は、黒に着色することで履き口に馴染み、より自然に仕上がりました!
これで今度こそガシガシ履いていただけそうです☆
合わせて、アッパーも磨かせていただきました。
細かな汚れは綺麗に落ち、色もしっかりと入り、より黒くじんわりと艶が出ました。
ソールのメンテナンスはもちろん、アッパーのメンテナンスも欠かせませんね☆
今回はソールのつま先、トップピース、カウンターライニングのお修理に加え、アッパーも綺麗に磨かせていただきました。
ソールやアッパーの定期的なメンテナンスは、靴を長く履く上で欠かせません。
少しでも気になることがあれば、お気軽にご相談下さい☆
皆様のご来店、お待ちしております。
ありがとうございました。
新宿店 中田