ALDEN 9901
ALDEN 9901
Aug 25, 2020
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- MEN'S REPAIR
- Alden
- ALL SOLES
本日修理でご紹介するお靴はこちら。
Alden 9901
Aldenといえばこの靴を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
ダブルソールにコードバン、そしてバリーラスト特有の丸みのあるプレーントゥ。アメリカントラッドな装いには欠かせない、男心を擽るお靴ですね。
今回はソール交換、ライニングのお修理、アッパーのケアなどをご紹介します。
まずはソール周りから見ていきましょう。
つま先が削れ、ステッチも切れかかっていました。かかとも積上まで削れています。
以前ダイナイトソールで交換されているようです。真ん中のパターンも消え、ステッチも擦れて切れています。丁度オールソールのタイミングです。
今回も前回同様、ダブルソールにしてダイナイトソールで交換しました。
ソールの厚さもしっかり戻り、グリップ力もあるので安心して着用できますね。
お次はアッパーです。
アッパーは全体的に毛羽立ち、乾燥して白っぽくなっています。お磨きをしてあげるとだいぶ改善されそうです。
両足のカカトの履き口が裂けてます。
実は今回お客様が1番気にされてた箇所です。
本来ならミシンで裂け目を跨ぐように縫ってもいいのですが、今回は裂けを隠したいのとパイピングもぐずぐずになっていたので、違うお修理方法をご提案しました。
ドッグテイルの延長です。
デザインは変わってしまうのですが、なるべく元々のお靴の雰囲気を壊さないよう慎重な作業です、、。
以前修理したカウンターライニングの張り替えと、履き口のパイピングが全体的に傷んでいるので、こちらも一緒にお修理します。
それでは作業工程を簡単にご紹介します。
まずはドッグテイルに使う革を漉いていきます。
重なる部分も出てくるので、箇所毎に厚さを調整しながら漉きます。
漉いた革を接着し、際にステッチをかけます。
パイピング用の革を漉き、傷んでいた箇所を覆うようにパイピングを装着します。
カウンターライニングに新しい革をはり、ミシンで元穴を縫っていきます。
ミシン目の上から飛び出ている、革をカットしたらひとまず完成です。
綺麗に仕上がりました。
ここからお磨きをするとさらに馴染みます。
今回使用するクリームはサフィールのコードバン用クリーム。
乳化性で保革・栄養効果の高いニートフットオイル(牛脚油)が配合されています。
クリームを乗せたあと、カッサ棒などを使いながら表面の毛羽立ちを抑えていきます。
馬毛のブラシも交互に使い、クリームを馴染ませていきます。
艶がでるまで根気のいる作業です。
仕上げに艶を出すために、乾拭きをして余分なクリームを落として行きましょう。
完成です。
ドッグテイルも違和感なく仕上がったのではないでしょうか!
全体に艶もでて見違える程綺麗になりました。
コードバンはカーフに比べるとケアが大変ですが、波打つシワと重みのある光沢ができるのはコードバンだけのものです。
今回のような少し特殊なアッパーの裂けでもご相談いただければなにかしらのお修理方法をご提案させて頂きますので、是非一度ご相談ください。
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それでは皆様のご来店お待ちしております。
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