【 Paraboot 】オールソール&カウンターライニングのリペア&ポリッシュ

【 Paraboot 】オールソール&カウンターライニングのリペア&ポリッシュ

Oct 17, 2022

パラブーツの定番『シャンボード』。

このモデル無くしてパラブーツは語れませんね。

アウトソールは純正のパラテックスソール。

ダイナイトソールやリッジウェイソールなどは使用せず

自社でラバーソールを生産しています。

中央のロゴも着用による摩耗ですり減り薄くなっており

ヒール部分もすり減っています。

カウンターライニングは破れが見受けられ

さらにその先の方まで破れやひび割れが。

ソックシートも着用による擦れで破れていました。

またこちらはメンテナンスが必須!

というわけではないですが

アッパーの退色が進んでおり

シュークリームの塗布のみでは中々色が入らず

シュークリームを塗布しても

すぐにまた退色してしまうのが気になるとのことでした。

今回はアウトソールの交換とカウンターライニングのリペア

ソックシートの交換とアッパーのメンテナンスを行いました。

Vibram #2070 TRENTO

アウトソールはVibram #2070 トレントソールで交換。

純正ソール同様、耐摩耗性やグリップ力に優れていることから

パラブーツのソール交換に用いられることが多いです。

ヒール部分の厚みも純正ソールに近いですね。

破れていたカウンターライニングには

ライニングの色に近い革を当ててお修理。

先の方の破れやひび割れも覆える様に

広範囲に革を当てて仕上げています。

ソックシートもカウンターライニング同様

近い色味の革を選定し新たに作製。

オリジナルのソックシートの形状を再現しています。

アッパーはメンテナンスを施し黒く仕上げさせて頂きました。

アッパーに染料が浸透しやすいように下地を作り

黒染めなどで使用する濃いめの染料を使用して染め

最後にシュークリームで磨き上げ仕上げております。

ウェルトの白いステッチに染料やシュークリームが付かないよう

細心の注意を払い作業をしていきます。

どんなにタフに履けるモデルでも

履いていればソールはすり減りますし

ライニング、ソックシートの破れ、アッパーの退色は

どうしても避けては通れない道。

適切なタイミングで適切なメンテナンスを行い

お気に入りの一足を長く愛用しましょう。

皆様のご来店、心よりお待ちしております。

ありがとうございました。

青山店 中田