履き口(トップライン)補修

履き口(トップライン)補修

Jan 10, 2023

明けましておめでとうございます。

そして日頃のご愛顧 誠に感謝申し上げます。

SNSなどでは新年のご挨拶をしておりましたが、ブログでは少し遅めのご挨拶となります。

新年を迎え一週間が過ぎました。

いつも通りの日常に戻り始めた方が多いのではないでしょうか。

ユニオンワークスも1/6より全店通常営業しております。

今年も感謝の気持ちを忘れず真摯にお客様に、そして靴修理に向き合っていきたいと思います。

変わらずのご愛顧何卒宜しくお願い申し上げます。

 

ここからは通常営業の修理紹介です。

本日直していくのはドクターマーチン。

 

カウンターライニングを見ると破れがあります。

 

更に左右のアッパーの履き口にもかなり大きい裂けがあります。

 

今回はアッパー、ライニング含め履き口付近の修理をしていきます。

まず、アッパーの修理に着手します。

トップラインのステッチを解きアッパーとライニングを剥がします。

分解されているところを見ると、ちゃんとも直るのか心配になるかもしれませんが、

安心して下さい。

スクラップ&ビルドは修理の基本です。

 

アッパーの破れの補強をした後、上から革を巻き縫い込みをかけます。

先ずは矢印の2本。

オリジナルのステッチと違和感なく繋がるように注意します。

 

2本のステッチをかけ終わったら、ギンピング(ギザギザ)を再現します。

細かい部分ですが、やるやらないで出来栄えに大きく差が出ます。

 

解いたバックステイも縫い留めていきます。

 

順番が前後しましたが、

バックステイを縫い止める前にパーフォレーション(穴飾り)を開けておきます。

これにより巻き革とオリジナルのアッパーが馴染みます。

形が見えてきましたね。

 

ライニングに似た色の革を貼りつけた後、

トップラインのステッチで縫い留めて、巻革の色を調節したら完成です。

 

アッパーの乾燥も見受けられたので磨きもかけます。

 

仕上がりはこちら

Before

 

After

大分馴染んだのではないでしょうか。

補強もしたので安心してお履き頂けます。

 

皆様のご利用お待ちしております。

 

最後までお付き合い頂きありがとうございました。

 

青山店 横浜店 山田