【 RED WING 】レッドウィング ベックマン “9014” 加水分解してしまったら

【 RED WING 】レッドウィング ベックマン “9014” 加水分解してしまったら

Apr 03, 2023

レッドウィングを代表するモデルの一つ、ベックマン。

レザーソールのフロント部分に

別材料が縫い付けられているソールが特徴的。

ベックマンの品番が変更された理由も

このフロント部分に縫い付けられている

材料が理由でした。

というのもフロント部分に縫い付けられている

ソールの材質がウレタンのためラバーよりも

加水分解してしまうケースが多く

2018年初めくらいにレッドウィング社が

ベックマンのフロント部分の材料を

ウレタンからラバーへ変更して

再販したことがありました。

そのタイミングで品番も変更されています。

そのため再販前の旧品番のベックマンを履かれていた方は

こうして加水分解してしまっているケースが多いです。

今回持ち込まれたベックマンの品番は9014。

左から2桁目の数字が0の場合は旧品番、

左から2桁目の数字が4の場合は新品番です。

なのでこちらは旧品番のベックマンとなります。

このように加水分解してしまった場合

いくつかお修理方法があるのですが

今回はフロント部分のみ

新たな材料で交換させて頂きました。

今回使用した材料はVibram社の705ソール。

Vibram #700

同じくVibram社の700ソールのフロント部分と

同じパターン、素材です。

その為滑りにくく耐久性にも優れています。

補強したVibram705ソールが剥がれてこないよう

アウトステッチをかけ直し

ウエスト部分は剥がれてこないよう

釘を打って固定しています。

サイドの雰囲気はオリジナルのソールよりも厚みが出て

より重厚感のある仕上がりに。

ワークブーツとの相性はバッチリです。

今回はフロント部分をVibram705ソールで交換しましたが

Vibram Tank Half Rubber Soles

オリジナルに近い雰囲気を持つ材料で

交換することもできます。

このソールは新品番のベックマンと

同じソールになりますので

雰囲気を損なわず仕上げる事ができます。

【レッドウィング・ベックマン】加水分解したソールの交換。

こちらでも紹介しておりますので

よろしければご覧下さい。

他にも

Vibram #100

全く別のソールへカスタムするのもおすすめです。

【 RED WING 】レッドウィング ベックマン “9014” カスタム Vibram #100

こちらでも紹介しておりますので

よろしければご覧下さい。

オリジナル通りにお修理するのも良いですが

耐久性を考慮して他の材料へ交換したり

雰囲気を変えるカスタムをしたり

様々なお修理方法がございます。

どうぞお気軽にご相談下さい。

皆様のご来店、心よりお待ちしております。

ありがとうございました。

青山店 中田