【 J.M.WESTON 】JMウエストン シグニチャーローファー “180” オールソール

【 J.M.WESTON 】JMウエストン シグニチャーローファー “180” オールソール

Aug 28, 2023

JMウエストンの定番、シグニチャーローファー。

 

JMウエストンのローファーは今の時期

履かれている方多いのではないでしょうか。

 

もちろん私もその一人です。

 

今回はソールのお修理でのお持ち込み。

 

ご覧の通りソールの中央に穴が空いてしまっています。

 

ここまで穴が空いてしまっている靴の中に

中底まで穴が貫通してしまっている靴なんてのもあります。

足の裏が地面に着いてしまっている状態です。

 

そうなってしまうと今の履き心地を維持しての

お修理は不可能になっていますので

ソールの穴が小さい内にお待ち頂くことを勧めします。

 

トップピースの擦り減り具合も交換のタイミングですね。

 

履く前につま先をスティールでの補強や

擦り減ってからのレザーやラバーでの

補強をされていなかったので

ウェルトが擦り減り傷んでしまっています。

 

こうなってしまうとこのウェルトは再利用できないので

新たにウェルトを巻き直す必要があります。

 

今回はこのウェルトを新たに交換し

オールソールさせて頂きました。

 

仕上がりがこちら。

 

Leather All Soles Plan C

オリジナル同様レザーソールでオールソール。

 

オリジナル同様にアウトステッチの見えない仕様

通称ウエストンチャネル仕様で仕上げています。

 

カラーもオリジナル通りブラックソール仕様。

 

British Oak Soles

使用したレザーソールは英国の老舗タンナー

「J.& F.J.Baker & Co.Ltd」のオークバークレザーソール。

楢の木のタンニンで鞣し約1年かけて作られる

高級レザーソールは革がよく締まっているため

耐久性に優れ履き馴染みが良い点が最大の特徴。

 

レザーソールへオールソールをご検討の方には

是非ともお勧めしたい材料です。

 

ウエストのサイズ刻印も再現。

オリジナルのソールの再現度がグッと上がりますね。

 

擦り減っていたウェルトは新たなウェルトを巻き直して

縫い代を確保することができました。

 

トップピースもオリジナル通りラスターヒールで交換。

 

滑りにくさや耐久性を重視して

ラバーヒールで交換することも可能ですので

お気軽にご相談下さい。

 

最後にアッパーのメンテナンスを施して仕上がり。

カーフとスエードのコンビでも

問題なくメンテナンスできますよ。

 

今回はオリジナルを再現するよう

リウェルトとオールソールをさせて頂きました。

 

オールソールの際、ウェルトは本当に大事なパーツなので

ソールのつま先の擦り減りがウェルトに到達する前に

お修理にお持ち込み頂くことをお勧めします。

 

ご不明点ございましたら

どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。

 

皆様のご来店、心よりお待ちしております。

 

ありがとうございました。

 

青山店 中田