【 G.H.BASS 】ジーエイチバス “LARSON” ラーソン ローファー ハーフラバーソール & ヴィンテージスティール
【 G.H.BASS 】ジーエイチバス “LARSON” ラーソン ローファー ハーフラバーソール & ヴィンテージスティール
Jul 25, 2023
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G.H.BASSの定番ラーソン。
毎年シーズンになると持ち込まれる方が急増する一足。
リーズナブルな価格帯ということもあり
幅広い年齢層の方に履かれていて
男女問わず多くの方に履かれているイメージです。
今回はアウトソールの補強でのお持ち込み。
レザーソールはまだまだ新しいですが
とにかく滑ってしまうとのこと。
履き心地や仕上がりは美しいのですが
実用性を考えるとどうしてもレザーソールでは
不安に感じてしまう方も多いはず。
トップピースは既にラバーヒールなので
ソールのフロント部分もラバーソールにすれば
滑りやすさはかなり軽減されそうです。
ソールのつま先を見てみるとフロント部分同様に
擦り減りが見受けられられます。
ソールのフロント部分ももちろん擦り減るのですが
実はつま先部分も非常に擦り減りやすい部分。
新品時はソールの返りが無く
つま先が地面に当たってしまうので
あっという間に擦り減ってしまいます。
擦り減りやすいつま先は早い段階で補強しておくことで
つま先の擦り減りを気にせずお履き頂くことができます。
今回はソールのフロント部分の補強と
つま先の補強をさせて頂きました。
仕上がりがこちら。
まずフロント部分はハーフラバーソールで
補強させて頂きました。
この仕様にすることで滑りにくくなる他
ハーフラバーソールの交換をすることで
基本的にはオールソールをする必要が無くなります。
オールソールは仕様にもよりますが
レザーソールだと費用は20,000円前後。
その費用がかからなくなると考えれば
かなりコストを抑えられる補強方法になります。
擦り減りやすいつま先はヴィンテージスティールで補強。
金属をソールのつま先に取り付けるので
つま先の擦り減りを大幅に抑えられます。
ソールのつま先の擦り減りを大幅に抑えられる他
ハーフラバーソールの剥がれを抑える効果もあります。
もし仮に今回ハーフラバーソールのみで補強した場合
ソールに返りがまだ無いので
つま先が擦り減りやすい状態です。
擦り減りやすいというのは
ソールの先端が地面に当たりやすいということ。
そうするとつま先を地面に引っ掛けてしまい
ソールの先端からハーフラバーソールが剥がれてしまいます。
ですがヴィンテージスティールを取り付けておくことで
つま先を引っ掛けてしまってもビスでスティールと
ハーフラバーソールを打ち込んでいるので
剥がれてくることはありません。
もしハーフラバーソールのみの補強を検討されている方は
ヴィンテージスティールとの組み合わせも
ご検討頂ければと思います。
ここまでしっかりと補強をしても
靴の雰囲気を損なうことなく仕上げることができます。
靴を購入した金額とオールソールの金額を考慮すると
オールソールせずに履き潰してしまった方が良いかも…
なんて思うこともあるかと思います。
ですが予め適切な補強を施しておくことで
お修理の費用を抑えることが可能です。
新しい靴を購入したらお気に入りの一足を
長く付き合っていける仕様にしましょう。
ご不明点ございましたら
どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。
皆様のご来店、心よりお待ちしております。
ありがとうございました。
青山店 中田