【 ALDEN 】オールデン “9901” オールソール&コードバンポリッシュ

【 ALDEN 】オールデン “9901” オールソール&コードバンポリッシュ

Sep 04, 2023

オールデンの9901。

定番中の定番、王道モデルではないでしょうか。

 

このコードバン特有のシワの入り方がたまりませんね。

 

今回はソールの交換希望でのお持ち込みですが

ソール交換が必要なほど擦り減りが見受けられません。

 

それもそのはず。

オーナー様曰く数年前は履いていたけど

レザーソールが足に合わずここ数年は履いていないそう。

それでも履かないのは勿体無いから歩きやすいソールに

交換してほしいとのことでした。

 

レザーソールはラバーソールと比較し

履き馴染みが良く通気性に優れている点が特徴的ですが

クッション性などはラバーソールに劣ります。

その為足に疲労感を感じる方も少なくはないはず。

現段階でお持ち頂いた靴の履き心地を向上させるには

別の素材のソールへ交換する方法が

一番の解決策になりそうです。

 

弊社でストックしているソールをご覧頂き

実際に手に取りソールの質感などを確認して頂いた上で

新たに交換するソールをお選び頂きました。

 

仕上がりがこちら。

 

Vibram #2070 TRENTO

使用したソールはVibram#2070、通称トレントソール。

 

パラブーツなどのオールソールによく使われる材料で

凹凸があり滑りにくい特徴があります。

 

気になる履きやすさですが…

 

非常に履きやすいです!

 

というのも

 

Dainite Soles

ドレスシューズの定番、ダイナイトソールや

 

Ridgeway Soles

JMウエストンなどに合うリッジウェイソール

 

Vibram #100

ワークブーツの定番、Vibram#100などの

ラバーソールと比較すると

今回使用したトレントソールはラバーソールの中でも

柔らかなラバーソールでクッション製に優れています。

 

履き心地だけを重視して選ぶのであれば

 

Vibram #2060

Vibram#2060や

 

Vibram #9108

ビブラム#9108などのスポンジソールの方が

軽くて履き心地は良いのですが

耐久性はラバーソールに劣ってしまいます。

クッション性と耐久性どちらも重視したい場合は

このトレントソールがお勧めです。

 

ヒール部分はフロント部分と一体になっている

ユニットソール仕様。

擦り減った際はラバー素材で継ぎ足してのお修理や

別のヒールパーツをはめ込んでお修理することができます。

 

サイドビューはオリジナルのソールと比較し

厚みが増しましたが

この厚みもクッション性を高めているディテールの一つ。

厚すぎず薄すぎず様々な靴に合わせやすいデザインです。

 

最後にアッパーのケアを施し仕上がりです。

 

今回はレザーソールからトレントソールへ

オールソールさせて頂きました。

トレントソール以外にも紹介させて頂いた

他のラバーソールやスポンジソール

その他にも様々なソールをストックしております。

お客様のご希望に合わせたソールを

ご案内させて頂きますので実際に店頭でお手に取り

それぞれのソールの質感などをお確かめ頂ければと思います。

 

履き心地があまり好みではなく履かなくなり

でも手放すには勿体無くてずっとしまってある靴

意外とあると思います。

もしソールを交換してまた履けるようになるのなら

私達がお力になれるかもしれません。

 

どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。

 

皆様のご来店、心よりお待ちしております。

 

ありがとうございました。

 

青山店 中田