本日水曜日、ユニオンワークスは定休日です。

お気を付け下さい。

８月も終わり９月も半ばに差し掛かりました。

和風月名は長月。

陽が沈むのが早くなり、夜が長くなり始める、

夜長月（よながつき）と呼ばれていたものが短くなり

長月（ながつき）に転じたと言われています。

言われてみれば陽が沈むのが早くなりましたね。

まだまだ残暑は厳しいですが、修理のお持ち込みにも少しずつ変化がございます。

そろそろ履きたい人も多いのでは。

本日はブーツのお修理です。

こちらのレディースチャーチのサイドゴアブーツを直していきましょう。

ポリッシュドバインダーカーフの艶と爪先、ヒールに施されたスタッズが

とてもマッチしている素敵なデザインですね。

ソールはオリジナルのラバーを使用。

トップピースはレザーとラバーのコンビ（ダヴテイル）が使われています。

ダブルソール仕様ですが、ミドルソール、アウトソール共に

厚みを抑えた材料を使っている為スッキリとした見た目になっています。

アッパーもソールもまだまだ綺麗な状態。

しかし、履き始めてすぐにキュッキュッと歩行の際に音が鳴るように

なってしまったそうです。

細かい事は省きますが、このレディースチャーチ結構変わった製法で作られています。

音鳴りをしっかり直すには製法を変えて、

ソール丸ごと交換するのが1番効果的です。

ソール交換後はこちら。

ソールにはテムズソールを使用しました。

程良い厚み、主張の少ないパターンが特徴。

他の有名英国靴にも多く使われているソールです。

Thames soles

ヒールにはダヴテイル。

今回は１番上の層、飾りウェルトも交換しました。

Welt replacement for Mckay process

オリジナルと同じようにレザーを使用。

ステッチ入りものを黒く染め上げて近い雰囲気で仕上げました。

音鳴り防止も兼ねてダブルソールからシングルソールへ変更しました。

ソールの層が少ない方がリスクの軽減が出来ます。

元々薄めのソールが付いていたので、

シングルへ変更しても厚みはほぼ変わりませんでした。

爪先、ヒールの仕上げもバッチリです。

引きで見るとソール交換したのが分からないと思います。

見た目変わらず音鳴り解消。

良い修理が出来たのではないでしょうか。

皆様のご利用お待ちしております。

最後までお付き合い頂き有難うございました。

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