履き口 擦れ緩和
履き口 擦れ緩和
Sep 26, 2023
試着の際にピッタリのサイズて購入した靴。
しばらく履いてみると履き口がくるぶしの下に当たって痛い。
アキレス腱辺りに刺さる。
他の箇所はバッチリなのに。。。
みなさんも心当たりのある経験ではないでしょうか。
そこで今回は、履き口が足に刺さる問題の改善策を一つご案内致します。
ご参考になれば幸いです。
こちらのエルメスのスニーカー。
ご覧の通り履き口の踵側にすごく高さがあります。
凱旋門の様に聳え立つヒールカップ。
オーナー様もまさにこの箇所に悩みを抱えていました。
くるぶしは大丈夫だけど、
この高さの出ている箇所がアキレス腱辺りに刺さって痛くて歩けない。
アキレス腱の瘡蓋が何より痛さを物語っていました。
芯材がしっかりと入っている構造の為、履き口際までカチカチ。
丁寧な作りですが、今回のケースはそれも不利に働いている様です。
少しでも当たりを緩和させる為に、中敷を仕込み踵の位置を高くする方法を試してみます。
店頭でサンプルの中敷を入れ厚みを確認します。
その結果15㎜ほど厚みのある中敷を入れれば問題なく歩行が出来そうでした。
15㎜っていうと結構な厚みですが、
今回お持ち込み頂いた靴の中底から履き口までの高さが約80㎜。
メンズシューズの中底から履き口までの平均的な高さが約60㎜。
15㎜かさ増ししても全然問題なさそうです。
履いた時に足が前部にずれるなどの問題が起きる可能性がある為、
本来サイズ調節用の中敷は前後差をそこまで出さない方が得策です。
今回のケースはあくまで履き口の当たりの緩和が目的。
靴のフロント部も既にピッタリで、
前に中敷を入れる余白が無いのでウェストから踵のみの中敷を作製します。
材料を重ねて15ミリ厚にします。
先端にかけて薄く削り、傾斜をつけ少しでも足裏に違和感を出さない様にします。
オリジナルのインソールを剥がし、中に作製した中敷仕込みます。
インソールを戻すとこんな感じ。
違和感ありませんね。
ヒールカップも65㎜と十分な高さがあります。
これで快適に履ける様になったのでは無いでしょうか。
同じ様な問題を抱えている方も多いかと思います。
是非一度ご相談下さい。
最後までお付き合い頂き有難うございました。
青山店 横浜店 山田