英国を代表するブランドのひとつでもあるチャーチのSTANCE(スタンス)と言われるモデル。

一見SHANNON(シャノン)に似ているようなプレーントゥのシューズ。

アッパーはポリッシュドバインダーカーフでシャノンなどに使用されている革と同じようです。

よく見ると3アイレットで外ハトメ仕様。シャノンですと5アイレットでハトメは打たれておりません。これだけで大きく印象が変わってきます。

ライニングを見てみると43ラストという珍しいラストを使用しております。

シャノンに使用されている103ラストに比べると、つま先がややほっそりとして甲が高い印象です。

中敷きの仕様も異なってきます。踵部分のみに入っている事が多いですが、こちらは全体に中敷きが敷いてありさらにスポンジが入ってフカフカな印象です。

ソールを見てみましょう。

あまり見かけないソール。

実はこちらゴルフシューズだったのです。今回はこちらをお修理していきます。

ソールのパターンは残っているので問題なさそうですが、過去に修理されていたつま先のラバーが剥がれておりますのでラバーで継ぎ足しします。

トップピースの減りも少し気になり、滑りやすいとのことでこちらも交換していきます。

仕上がりがこちら

Rubber Toe Tips

ソールつま先はラバーで継ぎ足しました。今回は簡単に剥がれないようにアウトステッチを縫い直しております。ゴルフシューズの場合、朝露などで濡れた上でスイングなどの動きにより剥がれてしまう可能性が高まりますので縫っておく方が安心ですね。

アウトステッチは可能な限り元穴を追って縫い直します。今後ソール交換をする際にウェルトは大事なパーツですので負担も最小限に抑えるようにしております。

Dainite (Made in England)

トップピースは同じパターンのものを持ち合わせていないので、ソールのパターンに馴染むようなダイナイトヒールで交換しております。

元々ついていたトップピースよりも厚みのあるパーツを使用しましたので、積み上げ部分で調整しヒールの高さは変えずに交換しております。

Shoe Polish

最後にアッパーのケアをして完成。汚れを落としクリームを塗ることでツヤも出て印象が変わりました。

今回は少し特殊なソールでしたが、問題なく修理する事ができました。

この靴修理できるかな？などお困りのことがございましたら、お気軽にご相談ください。

ご来店お待ちしております。

ありがとうございました。

青山店　網本