GUIDI ファスナー交換
GUIDI ファスナー交換
Mar 09, 2022
- CATEGORY
- 修理材料
- GUIDI, CARPE DIEM
本日水曜日ユニオンワークスは定休日です。
お気をつけくださいませ。
ここの仕様さえ違えば完璧なんだけどなぁ。
買ったは良いけどやっぱりこの仕様が気に入らないなぁ。
こうなると、なんやかんやで使用頻度も減り手放してしまう。
皆様もこのような経験をした事ございませんか?
使わなくなった物を手放すのはしょうがない事ですが、
少しの仕様変更でまた出番が増えるなら是非手を加えたいものです。
今回は ここの仕様さえ違えばなぁ の『ここの仕様』を変更していきます。
大人気GUIDIのバックジップブーツ
こちらのファスナーはスライダー、エレメント共にゴールドを使用したモデル。
※スライダーとは上下可動するパーツ、エレメントとはテープについている歯のようなパーツのこと
ソールを見るとまだ使用頻度が少ないのが分かります。
お話を伺うと、
買ったは良いけどファスナーの色が気になってあまり履いていないとのこと。
ここの色が変われば出番が増えるはず。
ファスナー交換をして仕様を変更しましょう。
GUIDIのブランドロゴが刻印されているこのファスナー
裏を見るとExcella(エクセラ)と書かれています。
エクセラは世界に誇るメイドインジャパン「YKK」の高級ファスナーです。
エレメント一つ一つにしっかり磨きをかけているので、美しい艶があり、滑らかさがあります。
GUIDIのファスナーはスライダーを一つしか使わないにも関わらず、
ダブルのエレメントを使用しているのが特徴です。
ダブルとはファスナーの両方向から開け閉めできる仕様で、
スライダーを両方向から付けることが可能です。
シングルは片側から開け閉め出来ず、スライダーは片側からしか付けられません。
ダブルの方がエレメント密度があり重厚感があります。
シングルでも事足りるのに、あえてダブルを使っているところにデザイナーさんのこだわりを感じます。
交換に使用するのはシルバーのスライダーとエレメント。
勿論同じエクセラのダブルを使います。
元のファスナーを外していきます。
丁寧にステッチを切りファスナーを外した後、残った糸を抜きます。
意外と繊細で骨の折れる作業なんです。
左からファスナー、風防、本体の3つのパーツにバラせました。
※風防とは風の侵入を防いだり、ファスナーと足の干渉を和らげるパーツ
次に交換するファスナーをオリジナルと同じ長さに組み立て後、
テープを染めます。
後染めすることで、GUIDI特有のやれ感や、使用していく中での経年変化も近いものに出来ます。
染めたテープを本体に仮固定して、
一目一目丁寧に元穴を追って縫い留めていきます。完成です。
着用することでファスナーのエイジングも進み、更に自然な仕上がりになっていくと思います。
バックのシルエットもいい感じです。
風防も元通りの位置に着けたので、足あたりも問題ありません。
またこのブーツの出番が増えれば嬉しいな。
ここの仕様変更できない?
ご相談だけでも結構です。
皆様のご利用お待ちしております。
最後までお付き合い頂き有り難うございました。
青山店 横浜店 山田